ヒジュラと言うジャンルに初めて遭遇した件

いきなりアイキャッチでボケたが、ヒドラではない。

ヒジュラとは、インドで言う所の『女性の心を持つ男性』の事。

平たく言えばオカマちゃんである。

スポンサーリンク

当方の周りにだってゲイはいるし(レズは聞いた事ないけど)、そもそも日本のテレビであそこまでオネェが市民権を得ている時点で、別にオカマちゃん自体は何の驚きもないんだけど、インド人的にはなぜかヒジュラは恐怖の対象らしい。

聞く所によると、ヒジュラことインドのオネェは、さも当然かの様に店頭や交差点で金をせびって行くんだとか何とか。

そんな情報を聞いて、へー、でも会った事ないしな、とか思っていた。

実際インドに来て1年間、このヒジュラには会った事がなかったのだが、遂に先日ご対面する事となった。

場所はデリー。どっかの名刹に行っても5分で飽きるレベルで、決定的に観光に不向きな当方、未だにニューデリー駅もタージマハルも見た事がないが、インドに遊びに来る珍しい後輩がいたので、彼を乗せてデリーで車を走らせていた。

で、とある交差点。

明らかに様子のおかしい輩がしゃなりしゃなりと歩いている。

瞬間的に『ヒジュラだ!』と気付き、その後輩に、おいヒジュラがいるぞ初めて見たわ、とか言いながら、他の車の窓をガンガン叩いて金をせびっている様子を見て軽く社内でザワついていた。

すると、それまで2台くらい向こうのほぼ死角にいたはずのヒジュラが何かを察知したのか、明らかに鋭角的に方向転換をしてこちらに向かって来た。

おいーマジかよこっち来たよ、と思いながら、絶対金なんかやんねーし無視無視、的な態度を取っていた。

にも関わらず、アホドライバー(※後述)がムダに窓を開けて何やら話し出した。

ジェスチャーや表情を見ていると、勘弁してくれこの人たちには絡まないでくれ、みたいな感じに見受けられたが、ヒジュラはノンノン〜(何に対してだよ)とかえらそうに言ってる。

とりあえず一言も発さず様子を見ていたら、ドライバーがおもむろに10ルピー程の紙幣を渡すではないか!

バカお前渡すんじゃねー!日本語で言ったものの、後のフェスティバル。

せんきゅうぼーいず♡とか言いながら、ヒジュラはしゃなりしゃなりと去って行ったのである。

まぁ10ルピーくらい全然良いんだけど、なんでヒジュラがそこまでビビられているのか、とか、なんで物乞い(カツアゲに近い)とかしてるのか、そもそもなんでお前あんなに偉そうだったんだよ!とか考えてみた。

最近でこそ、LGBTに対する差別を云々!と日本でも叫び出されたけど、まぁ社会全体で見ればまだまだ差別対象になってしまっているのは否めないと思う。

日本ですら、である。

一方、レイプ問題がいつまで経っても改善・解決しないレベルの後進的なインド。

女性ですら未だに社会的地位が向上していないキライがあるのは事実である。

以前、人事の反対(なんでだよ)を押し切って無理矢理初の女性営業を採用したのだが、その時の歓迎会(男7対女1)の翌日、その子から

この男女比率でこんなに安心して食事が出来た事に感謝します

的な御礼をされた事がある。

まぁ、そんなレベルなのだ。

日本ですら市民権をなかなか得られていないヒジュラ(とは呼ばれてないけど)が、そんなインドでまともな扱いを受けているとはとても思えない事は容易に想像がつく。

実際、ヒジュラは、結婚式で歌や踊りを披露したり(見世物的な?)、何なら売春をしたりして生計を立てる例が多いらしい。

保守的且つ閉鎖的なこの国で、社会的にとんでもない差別を受けているであろう彼ら(彼女ら?)は気の毒と言えば気の毒である。

差別の究極の延長線上が不可触民と言う扱いだと思うが、そんなイメージを未だに持っている奴らがインドでは多いんじゃなかろうか。

で、そんなヒジュラさん達に関するニュース。

インドじゃないけど、パキスタンでは、モスクに礼拝させて貰えない人たちもいるらしく、我々も礼拝させろ!と言って騒いでいるらしい。

ヒジュラの人が代表を務めるLGBT支援団体が、『万人に開かれたモスク』の建設を願って、現在建設中のモスクに約450万円程の寄付をしたとの事。

その地域の住民側は『排除する気はない』と言っているらしく、普通に建設されればメデタシメデタシなのだがどうなる事やら。

インドのヒジュラさん達も、あんな感じでカツアゲとかしてないで、大手を振って一般企業で働く事が出来ればいいのに、と遠い目をする当方だが、何となく勝手に金を出したドライバーに腹が立ち、それお前の自腹ね、と言う事で金を渡さなかったのは当たり前なのである。

なお、後述する、と言って後述していないデリーのドライバーについて。

ヤツはなかなかのパンチャーで、色々な逸話を残している。

①ディアパーク事件

デリーにはダイアパークと言う、日本人向けの高級ホテルがある。

大浴場もついていて、日本料理屋もある。

そんなダイアパークに、赴任直後のうちの社長が初めて行った時、彼がサポートしたらしく、ダイアパークまで行け、と指示したら変な公園に連れて行き、

『Here is ディアパーク』

とぬかしたらしい。

クソだ。

②ニューデリー駅を知らない

当方の会社はグルガオンと言う、デリー空港から南西方向に向かったエリアにあり、いつもは空港を出て最初の交差点を右に曲がるのだが、後輩と北東方向にあるニューデリー駅周辺で待ち合わせていたので、ニューデリーのRailway stationだぞ、と明確に指示した。

ディアパーク事件があったので、

お前道知ってるよな?いえっさー。

と言うやり取りもした上で。

そしたら。。

空港の交差点を右に曲がろうとしやがった…

結局最後の最後までナビをする事になったのは言うまでもない。

クソすぎる。

③タージホテルすら知らない

当方ですら知っているタージマハルホテル、日本で言えば帝国ホテルと言えば良いだろう。

タージマハルホテル知ってるよな?いえっさー。よし、行け。

と言うやり取りの後。

スタート5秒後の時点で既に迷ってたので、結局また当方がナビをする事に。。。

帝国ホテルの場所も知らないでドライバーやってるってどーゆー事だよ・・・

やめちまえ。

④Same placeが通じない

後輩が忘れ物をしたので、さっきと同じ所に行け、って意味でSame placeと言う表現をした所、

『Same Palaceってどこのホテルですか?』

と聞かれた。

クソ野郎め。

⑤大和屋の場所すら知らない

上の②と③については、100歩譲ってヤツがグルガオンエリアのドライバーだから、と言う事で許してやっても良い。

ところがこの大和屋についてはグルガオンエリアにあるので、当然ヤツは知っていて然るべきだ。

で、大和屋に行ってくれ、と頼んだ所、超自信満々に『Sector 56ね!』と具体的に場所まで言ってのけたので、安心して一眠りしていた。

しばらくして起きると、明らかにウロウロしている。

うわ、こいつ迷ってるわ、と思いながら、早くしろよとプレッシャーをかけたら、ここですサー、と言って違う場所の駐車場に降ろされた

うんこだわ。

〜今日の教訓〜

うんこは流してしまえ!

ドライバーがクソすぎてヒジュラ関係なくなっちゃった。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ラヨーン より:

    タイはLGBTが受け入れられてますね。オペレータにもGがたくさんいます。

  2. Penyan より:

    本当にお腹抱えて笑わせていただきました‼︎‼︎