シンガポールの話とかデリーの愚痴とか、何の足しにもならない話ばっかりしてないで、たまにはチェンナイ生活の役に立ちそうな話をブチ込んでみたいと思う。
いきなり失礼な事を書くが、チェンナイはくさい。誰が何と言おうとくさい。くさいモンはくさい。
全エリアがくさいとは言っていない。くさい所が多いのだ。
そりゃ東京にだってくさい所はあるが、レベルが違う。さっきまで無臭だったのに、風向きが変わった瞬間くさくなる事はザラにある。
当方が昔住んでいた家は、糞尿処理場の近くにあったらしく、朝出勤する時は、ぶぉぇっ!と叫びながら車に乗り込んでいた。
そんな街に住んでいるので、家の中くらいは良い匂いにしよう、と心掛け、今まで色んなフレグランスを使って来た。
例えば、ウェスティンの匂いがマジでイケメソなので、こんなの。
或いは、アクタスと言う家具屋で売ってる、CultiシリーズのMountainが大好きなので、こんなの。
値段を見て貰えればわかる通り、何れもクソ高い上に、日本からいちいち持って来るのが億劫で、最近ではその辺の雑貨屋で売ってる微妙な感じのフレグランスを使っていた。
が、匂いもイマイチだし、効き目も微妙。
なんか良いフレグランスないかな〜と思いながら悶々としていたら、マダム(嫁)が有益な情報を仕入れて来た。
曰く、
ママ友の家の匂いが破格に良かった。漢らしく店の所在地も教えて貰った。
と言う事だった。
ちなみに、その情報を仕入れたのは、夏休み前、つまり5月末で、そのまますぐにマダムは一時帰国してしまい、
ちょっと行って良いの探しといて。
と言われたのだが、アクションがないまま今に至る。意思疎通の安定感たるや、破格だ。
4ヶ月前に仕入れた情報に対して、今頃重い腰を上げる、非常にスピーディな展開なのだが、それには一応理由がある。
シンプルに、
遠いから
である。
店の名前はDeco Aroと言い、場所はこの辺。
天皇陛下がお泊まりになられた事で有名な、Taj Coromandelホテルの辺りであり、我が家から、30分はかかる。と言うか、今日は野党の連中が政治活動をやってて1時間くらいかかった。
今日も前置きを長くしたが、遠い、と言うシンプル且つ究極的な理由によって今まで行ってなかったものの、行ってみたらなかなか良い買い物が出来たので、その話を書きたいと思う。
この店よりも隣の方が気になる
エントランスはこんな感じ。通り沿いにあるので、わかりやすいだろう。
が、この店に隣接するこちらの看板の方が気になる。
てんぴゅーるやんけ〜
以前からだが、寝ても寝ても疲れが取れないので、思い切ってテンピュールを買ってみても良いのかもしれない。
店内もシャレオツ
一応、ジャンル的にはインテリアショップになるのだろうが、インテリアを扱ってるだけあって、内装も結構シャレオツ。
3枚連続でドン。
この中から、イケメソの香りを探すのでR。
意外とあっさり見つかる
自分で探すのもなかなか難しいので、店員のお姉さんに聞いてみる。
良い香りのフレグランスない?
と言う非常にボッサリとした聞き方だが已む無し。
すると、上の内装の写真の3枚目のコーナーにある、こんなのを推して来た。
たぶん、全部で6種類のフレグランスがあった。
マダムと当方が合致したのは、Water Lilyとか言うモノ。
当方が推して、マダムが『まぁ良いんじゃない』と言う反応を示したのがBambooとか言うの。
この2点を買う事にしたが、やはり遠くてなかなか来る事が出来ないので、
- Bamboo1点
- Water Lily4点
- Water Lilyの詰め替えボトル1本
を購入する事になり、殿下一族のパワーバランスを窺い知る事の出来る結果を招いてしまった。
ぶっ刺すスティックの種類によって値段が違う
早速購入しようとしたのだが、どうも価格が2パターンある様だ。
上の写真にあるのはRs. 950、1,500円ちょっと。
だが、こちらの写真にある、右側4つはRs.699、1,100円弱だ。
どうも、多少手かけて作った造花か、手間かけずに作った木の花かによって違う様だ。
高いとされているはずの造花の替えスティックがRs. 150で売られていたので買ったのだが・・・
であれば、適正価格は700 + 150で850であるべきなのでは?と思った。
が、良く見たら、950のモノは3本くらい花が刺さっているので、その豪華分の料金なんだろうな、と納得しておいた。
フタをご丁寧に変えてくれる
そもそも、購入する段階では全く気にも留めていなかったのだが、フタにも種類がある様だ。
もう一度こちらの写真。
左から、
- 木製
- セラミック(ホワイト)
- セラミック(パープル)
- セラミック(ピンク)
- セラミック(ブラウン)
となる。
店員が、
どれが良い?
と聞いて来るので、そもそも選べるんかい、と思いながら木製で良いかな、と思っていたのだが、マダムが、
その木から虫が出て来たら嫌だ
とワケのわからない事を言い出したので、セラミックに変更。とりあえずホワイトとブラウンにしておいた。
わざわざ変えるのかな、それとも奥から在庫持って来るのかな、と思いながら見ていたら、
一生懸命変えていた。
ご苦労。
結果、我が家はフレグランスまみれ
帰宅してから一気に開梱。
おりゃー
えらい事になった。
一応、お会計は以下の通り。
全部でRs. 5,796、9,000円程度だ。
Cultiとかウェスティンのが1つで9,000円くらいである事を考えれば、5本買えて詰め替えボトルまで買ったので相当安い。彼らの活躍に期待である。
なお、フレグランスの店ではあるが、商品を入れてくれる袋はクソくさい。車の中で既に異臭を放っており、家に入ってから中身を出して、漢らしく外に投げ捨てた。
要注意なのだ。
〜今日の教訓〜
袋がくさいのをまず何とかしろ。
紺屋の白袴やで。