昨年、全米震撼ならぬ、全印震撼となった高額紙幣問題。
従来の高額紙幣(Rs. 1,000札とRs. 500札)が瞬時に使えなくなり、代わりにRs. 2,000札が登場し、Rs. 500札が刷新された、と言う件。
世界中で流れてたこのニュース、モディさんのブラックマネー対策って事で注目を集め、そこそこの効果はあった、とされていた。
が、ところがどっこい、お上の目を逃れる事に関しては天才的なインド人が、またも面白い事をやってくれている。
と言うのも、これだけの混乱を招いて導入したRs. 2,000札が、もはや刷られなくなっているらしい。
理由は、偽札が大量に流入したから、と言われている。
超短納期で導入された新紙幣、全国のボロクソATMが一斉に対応出来る様になるとはとても思えないのだが、やっぱり対応しきれなかったらしく、判別箇所を3カ所程度?にしたとかしないとか。
そうすると、当然偽札を見破る能力も著しく低下する為、偽札の流入を容易に許した、って背景らしい。
こちらの記事に記載があるが、流入した偽札の中にはマジふざけた内容のものもあった様だ。
子ども銀行券じゃん笑
てな感じで、海外からガンガン偽札が入って来るモンだから、一時期税関が全てコンテナを開けてチェックする、とか超絶めんどくさい対応をしていたそうな。
あともう一つ言えば、そもそもがブラックマネー対策、って事になってるが、不正蓄財する連中は、その手の事に関してはマジで頭が良い(多分)ので、旧紙幣使えなくなるよん♡のお触れが出た後、ソッコーで金塊を購入、金塊のディーラーにも過去の日付のInvoiceを書かせて難を逃れたとの話も。
一定の成果があった、とは言っているものの、本当にそうなのかい?と言うのが我々日本人の感覚だし、何ならインド人の連中だってそう思ってるらしい。
折角一生懸命やったRs. 2,000札が早くも姿を消す可能性があって、そしたら今後どうすんの?って話になるのだが、どうも、Rs. 1,000札を復活させる説が出て来ている。
モディさんはそこまで計画していたとかしてないとか、いやいやそれは想定外の苦肉の策だ、とか諸説あるが、まぁどっちでも良い。
とにかく、やるならやるで円滑に物事を進めて欲しいとしか言い様がない。
気付いたら、日本に置いてあった海外出張用の財布に、トータルでRs. 4,000くらいの旧札が入っていたので、その悲劇は繰り返したくないのである。
〜今日の教訓〜
偽札は普通にATMから出て来る。
出て来たら報告すれば良いのかな?