人の好意を踏み躙る輩の件

以前のエントリでも少し触れた様に、当方の勤務する工場はまるで監獄の様である。

完全に陸の孤島で、周辺には一切店もなく、工場内にあるのはキャンティーン（食堂）のみ。

その食堂も、外部から持って来たメシをあっためるだけのカス機能しか持ち合わせないので、小腹が空いた時に何かをつまむ、と言う行為すら出来ない。

あまりにかわいそう（自分が）なので、色々と環境の改善に取り組んで来たので、その話でも。

まず自販機を入れてみる

一発目として、総務担当を恫喝して無理矢理自販機を入れさせた。

これはそこそこ好評で、みんなジュースを買ったりしているみたい。

初日はものすごい人だかりが出来ていた。

が、まだ全然足りない。

美味しいコーヒーを飲ませてあげたい

次に取り組んだのがコーヒー。

どの会社にもいると思うが、当社にもお茶出しをエンドレスで担当するティーボーイがいる。

彼らは、チャイやらコーヒーやらを作りまくって、社内で配りまくっている。

普段、ネスプレッソに囲まれている当方からすれば当たり前なのだが、当社ではこのコーヒーがクソ不味い。（あくまで当方目線）

不味いコーヒーなんか飲んでられるか、って事である日ティーボーイを呼びつけて、『もう俺の所にはコーヒー持って来るな、その代わり熱湯を俺様専用のコップに入れて持ってこい』と命じた。

厳密に言えば、彼らはタミル語しか理解しないので、何言ってんすかあんた　くらいの薄い反応だった為、別のスタッフに通訳をお願いして伝えた。

ちゃんと通訳してくれた結果、現在はティーバッグを使って、毎日お茶を嗜んでいるのだ。

写真に写るのは、昨年のパリ出張でホテルからパクって来たおフランス製のティーバッグ。

おフランスと聞くだけで舞い上がるおのぼりさんだが已む無し。

てな感じで、当方の中でのコーヒー不味い問題は解決したのだが、インド人スタッフにもたまには良いコーヒーを飲ませてやろう、とフィリップス製のコーヒーメーカーを気前良く寄付してやった。

と書くと自腹購入したかの様に見えるが、本当は帰任する人に頂いたものを、良く言えば有効活用、悪く言えば横流しした形と表現出来る。

ちなみに、チェンナイでは、フィルターもなかなか発見出来なかったので、わざわざシンガポール出張のついでに自腹でフィルターを買って来て、それも寄付してやった。

最初は盛り上がってたけど・・

寄付初日。

おぉ〜　みたいな感じでインド人が群がって来た。かなり嬉しそう。

自販機に引き続き、良い事したわ、と思ってそこそこ満足していた。

で、２ヶ月程経ち、先日の日本出張時に、フィルターを補充してやろう、と思い、フィルターを購入した。

8/4に帰って来たが、その後バターバターしており、8/17に当方の最も信頼する部下、V君にフィルターを渡してやった。

すると、V君がモゴモゴし出した。

なんだよ　と聞くと、実はティーボーイがポットを割りました　と衝撃のカミングアウト。

はぁ？

マジかよ、なんで割れたんだよ、ってかいつ割ったんだよ、コーヒーメーカー捨てたのかよ

と矢継ぎ早に質問を繰り出すと、

ポットをコーヒーメーカーから取り出す時に手が滑って落とした

タマさんが日本出張に行っている時に割った

コーヒーメーカーもポットも捨ててない

昨日総務に言って、代わりのポットを買う様に頼んだ

との事。

菩薩が憑依している当方はとりあえずキレるのをぐっと堪え、ヤツの説明を咀嚼したが、全く腹落ちしない。

ポットをコーヒーメーカーから取り出す時に手が滑って落とした→そうならない為に持ち手が付いてんだろ。。

コーヒーメーカーもポットも捨ててない→当たり前だ。

と言う所はまだ良いとして、すげー腹立つのが以下のポイント。

タマさんが日本出張に行っている時に割った→割ってから今日まで2週間経ってるよね、俺が会社にいる間にいくらでも報告するチャンスあったよね、なんで言って来ないの？何ならそのまま気付かれなければバックレようくらい思ってただろ、ふざけんじゃないよ！

昨日総務に言って、代わりのポットを買う様に頼んだ→それ絶対ウソだろ、なんで昨日なんだよ、この２週間何してたんだよ、俺に今日気付かれたから適当に昨日頼んだとか言ってんだろ、そもそも誰に言ったんだ？ホントに頼んだか俺が確かめてやるから名前を言え！

てな感じで極めて冷静に詰め倒し、謝罪させたのだが、その程度で済んで良かったと思え、って感じなのだ。

これが２週間前までポットだった物体。