アメリカでの出産を体験した件〜②無痛分娩の当日の流れ

当方が頑張ったワケではないが、今後もしアメリカで、というかオハイオで出産される機会のある方の参考になれば・・という事で書いてみる。

必ず無痛分娩になるワケではないらしい

今回、39週目に入った初日に無痛分娩(と言う名の痛みが緩和された分娩)での出産となったが、ドクター曰く、

無痛分娩は妊娠39週目に入っていないとダメよ

との事らしく、仮にそれよりも前に産気づくと通常分娩となってしまうらしい。

無痛分娩は麻酔を伴うので、やたらと誓約書にサインをさせられる。死んでも文句言わないでね♡的なヤツだ。文句は言わないが不満は言うし法廷には行くぞ、とブツブツ言いながらサイン。

今回、37週の時点で出血&ER行きを経験してしまったが、もしそこで

こりゃ今すぐ出産ですなぁ

となってしまっていたら、通常分娩(or帝王切開)だったらしいので、そこから10日あまり踏ん張ったマダムはすごい、というロジックになる。

無痛分娩は英語でなんて言うんだ?

結論から書くと、最後まで分からなかった。

無痛分娩の中で使われる麻酔の事をEpiduralと言う事はわかったが、無痛分娩自体、英単語でなんと表現するのか、結局分からずに今に至る。

Painless Delivery?No pain delivery? とそれっぽい単語を並べてナースの理解は得られたが、病院のスタッフはみんなEpiduralしか言ってくれなかった。

  • 通常分娩:Natural Delivery
  • 帝王切開:C-section
  • 無痛分娩:Epidural

といった感じで使い分けられてた気がする。調べてみると、Painless deliveryが直訳っぽく、実際それでなんとなく通じたのでまぁなんとかなると思われる。

そもそも、Epiduralに関する誓約書に絶対無痛分娩ってワードが入ってたはずだけど、それを見落としてる時点で負け。已む無し。

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当日の流れ

前置きが長かったが、ようやく当日の流れについて。何時何分に何が起きたか、をまず書いてみる。

  • 6:10 – ベッド着、背中が開いたびんぼっちゃまみたいな服に着替えさせられる 
  • 6:30 – 心音やらを測るコードを装着され、左腕から陣痛促進剤注入開始
  • 10:06 – 麻酔開始、びんぼっちゃまスーツの後ろから背中に注射する形
  • 10:10 – 麻酔作業完了、痛かったらこのボタン押したら麻酔が追加注入されるからね、とのコメント
  • 10:15 – 足の指は動かせるものの、麻酔のせいで膝が上がらなくなる
  • 10:41 – 破水(人工的。棒ぶっ刺したのは衝撃)
  • 12:50 – 痛くなって来たらしく、2回ボタンをプッシュ、麻酔追加
  • 13:15 – ランチ明けのナースが帰って来て様子を見て、慌ててドクターコール
  • 13:20 – ドクター到着、ベッドを組み立て直して出産準備開始
  • 13:30 – 赤さん誕生
  • 20:02 – 赤さん人生初ウンコ
  • 21:00 – 母子以外は病院から退出

こんな感じだろうか。

陣痛促進剤を注入してるので、まさに計画的な出産!って感じではあるし、そもそも破水も自然な破水ではなく、ドクターがのそのそとやって来て、変な棒をぶっ刺して無理矢理破水させたのには心底ビックリした。マダム曰く、

麻酔されてるし痛くはなかったけど、破裂した感じはわかった

との事。

麻酔を開始したタイミングは病院到着後4時間くらいだったが、これが普通なのか、或いは何かしらの判断材料があってこのタイミングになったのかは不明。

我が赤さんは、破水後3時間弱を羊水のない状態で過ごしていた模様だが、12:15 ~ 13:15の間の1時間、ナースがランチブレイクでいなくなってる間に結構痛くなって来てた様なので、ひょっとしたらもっと早く生まれてても良かったのかもしれない。

ランチを食べ終わってコーヒーでも飲んでいたであろうドクターが駆け付けて来て、リアルに10分での出産となったのだが、ラマーズ法じゃないけど、

大きく吸って〜ハイ踏ん張って!

みたいなサイクルをたったの4回(か5回)やっただけで見事に赤さんが飛び出して来たので、マダムは出産のプロなのかもしれない。

1サイクル完了後に、ドクターから

あんたこっち来てみなさい!頭が見えるわよ!

と言われたのだが、嫁さんが苦悶の表情を浮かべながら頑張ってる横で、社会科見学に来たみたいなノリでホイホイ見に行って良いのか、ここでヘラヘラしてたら将来禍根を残すのではないか、という実に難しい判断を迫られた。

モジモジ君と化していたら、ドクターに再度促されたので、上半身だけ動かして覗き込んでみたが、確かに頭が見えていて驚いたし、さすがにそこをカメラで撮影する様なマインドにはならなかった。

で、4セット目か5セット目で無事赤さんが誕生。早く臍の緒切りなさい!とドクターに言われて当方が断髪式の様に臍の緒をハサミでカットした後、誕生後20秒くらいで即マダムの胸の上で抱っこさせてくれたのだが、マダム曰く、

今まで3人とも生まれてから体拭いたりとかですぐ抱っこさせてもらえなかったからビックリ

何なら1人目の時は私より先にあなたが抱っこしてて意味が分からなかった

との事で、この辺も日本とちょっと違うなぁ、と感じた。

何れにしろ、4人目で初めて出産現場に立ち会ったワケで、意識せずとも赤さんが出て来た時は涙が出てしまっていた。

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使用する単語を書いてみる

一部既に書いてるが、必要最低限の単語だけ記載しておく。

自然分娩:natural delivery
帝王切開:C-section
無痛分娩:わからん!
無痛分娩用麻酔:epidural
陣痛:contraction
破水:water break
出血:bleeding
子宮口:cervix
産道:birth canal

ちなみに当方は上記の単語、全く知らなかった。natural deliveryくらいであればそれぞれの単語はわかるが、組み合わせて使った事はないし、ビジネスとあまりにも単語が違いすぎて辟易した。


という事で、出産当日の流れについて書いてみた。

アメリカの、しかもオハイオで出産されるケースは実にレアだと思うが、どなたかの参考になればこれ幸いなのだ。

次回は病院食について書いてみたいところ。

〜今日の教訓〜

単語わかんなくてもなんとかなる。

気合と根性と集中力は全てを凌駕する。

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