子供部屋の壁の色を塗り替えたついでにDIY市場について考えてみる件

 

 

我が家は6人家族である。当方は1人、妻も1人なので、つまり子供が4人いる。

4人の子供に対して3ベッドルーム、というラグビーで言う所の「余られている」状態でここ4年間ずっと過ごしている。

3ベッドルームのうち、マスターベッドルームは大人がかろうじて確保しているが、その他の2つのベッドルームは長女と次女のものとなっており、次女の部屋は一応当方の仕事部屋も兼ねている様な形としている。

 

が。

 

色がドギツイ。

きったねぇ部屋で恐縮だが、こんな感じ。真っ青。

 

 

片面だけかと思いきや、逆に至っては真っ赤なのである。これまたクソゴミ屋敷状態で大変恐縮なのだ。

 

 

前の住人が何故この色をチョイスしたのかは分からないが(ひょっとしたらアメリカカラーだからかも)、次女のみならず、この部屋に関係のない長女と三女からも、

何かもうちょっと普通の色にしてよ

と実に具体性に欠ける要求が出ていた。

 

ご覧の通り、真っ赤と真っ青の合間の壁がグレー系なので、Sherwin-WilliamsのMindful Grayとかいう意識高そうな名前のものをチョイス。こんなの。

 

無難としか言い様がないが、要求は文句なしに満たしていると思われる。

 

色が決まったら、この色と品番を記憶して、Lowe’sというホームセンターに行って調合してもらう。なお、ベースの色がドギツイので、プライマーと言われる下塗り作業が必要となり、どっちかと言うと下塗り塗料の方が高価。くそー。

 

下塗りが倍高いってどう言う事?

 

そもそも壁って自分で塗るものなの?

日本に住んでいた頃、

自宅の壁の色を変えよう!

と思った記憶は全くない。

 

日本の家は普通壁紙であり、汚れたり剥がれたり、子供が何か書いたとなれば、

クロス屋さんに電話!

という発想だったと思う。

 

一方でアメリカの家の壁は、穴があればパテで埋め、棚が欲しければダイレクトに壁に穴を開け、テレビを宙に浮かせたければ柱にブラケットを打ち込んで壁に付ける。

それをだいたいの人が全部自分でやるスキルを持っている(注;オハイオのクソ田舎民のみかもしれない)し、家自体が巨大な工作キットの様な感じだ。

 

当方もアメリカ生活が長くなるにつれ完全に毒されてしまい、今回の塗装についても、業者に頼む選択肢など最初からなく、

うちにまだローラーあったっけ?

から始まった。

 

 

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作業自体は壁2面トータルで6時間くらい?

今回やったのは、至って普通の塗装。

先に書いた通り、元の色が強烈なのでプライマーを塗る。

 

マダム(嫁さん)から、

これはこれで味があるから、このままでも良いんでない?

と悪魔の囁きがあったが、こんにゃくハートの当方もそこは我慢。左下に、次女か三女が壁をほじくった形跡があり、極めて遺憾である。

 

 

その後、気を取り直して先ほどのMindful Grayを上塗り。

壁際、天井際、コンセント周りを刷毛で地道に攻めて、その他の大部分はローラーでヌリヌリ。これを2回繰り返す。まず一発目。

 

 

2時間くらい放置するとほんの少しだけ落ち着く。気がする。

 

二度塗りした後はこうなるのだが、なんか汚い。

 

真ん中やや左側の部分がムラになっている。ここは恐らくローラーがバウンドしたか何かで雑に塗ってしまった所と思われる。

 

が!

今はあんまり気にならない。何故なら隠しているから!!!

 

臭い物には蓋をする、典型的な日系大企業脳。

当然ながらプロが見れば色々言いたい事はあると思うが、見ないで欲しいし、相変わらずきったねぇ部屋なのも気にしないで欲しい。

 

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ところで業者に頼むといくらなのか

気になったので調べてみた所、アメリカで一部屋をプロに塗ってもらう場合、男らしくハゲたこのおじさん曰く、$400〜$1,600程度(中央値が$1,100らしい)との事でだいぶばらついている。

 

・・・

 

・・

 

・

 

たけぇだろ。

今回、ペイントの材料費(全部は使い切ってない)と刷毛とローラー、マスキングテープで合計$100くらい。というか多分以下。それに当方の貴重な時間を6時間ほど投入したので、当方の時給を$150として計算すればだいたいトントンとなる感じだろうか。だが、仮にこの6時間をペイント以外に使っていたとしても1円も稼げていないだろう。

結論は、自分でやった方が絶対安いよね、でしかない。

 

アメリカのDIY市場って実際デカいの?

で。

もういっちょ気になったので、米人がどれくらい家に金を使っているのか調べてみた。

天下のハーバードの調査では、

アメリカの住宅リフォーム・修繕市場は年間$600B超

という天文学的な数値が出ている。1ドル150円でも90兆円超である。

 

これを更に細分化して、賃貸を抜いた持ち家のリフォーム・修繕だけに絞った指標でも、2025年は約$509Bとの事。

国家予算的な数字を急に出されても感覚が追いつかないんだけど、とんでもない数値である事だけは理解が出来る。アメリカに住む、赤ちゃんから老人まで全ての人類=3億4千9百万人が毎年$1,500使わないとこの市場規模にならない。今は一世帯あたり平均2.53人らしいので、やはり一世帯で$3,500~4,000くらいは毎年修理に費やすんだろう。すご。

 

ちなみに、日本の同じ指標を調べようとしたけど、DIY用品以外も何でも売ってるホームセンターの市場規模が2025年で約4兆円規模である事しか分からなかった。比較は出来ないけど、アメリカ対比では全然小さい事くらいは分かる。

 

DIY比率が下がっている摩訶不思議

先ほどのハーバードさんによると、ちょっと前のデータだけど2023年の持ち家の修繕支出の内訳は、

  • プロ施工:84.1%
  • DIY:15.9%

だったらしい。しかもDIYの比率は長期的に下落傾向にあるんだとか何とか。

 

2000年代半ばは全体の約25%がDIYだったのに、2023年は約16%まで低下。お前ら意外と人に頼んでるやんけ、とも感じる。

 

周りの米人を見てると、

今週末?ウッドデッキ作るぜ!

みたいなヤツばっかりだと思っていたが(仕事もその熱量でちゃんとやれと毎回思う)、実際には、金がある人は普通に業者呼んでるだけ説が濃厚である。

 

とは言え、DIYそのものの支出が減っているワケではなく、DIYの実支出額自体は長期的には増えている。

一方でプロ施工への支出がそれ以上の勢いで増えている為、DIY比率が見た目的に下がっているだけの様だ。まぁ、インフレ影響で単価自体が上がっているという要素もあるんだろうが、何れにしろ、

米人は家をいじり過ぎ=いじらないと品質が維持出来ない

という事なんだろう。

何故なら、アメリカの住宅ストックの中央値年齢は、2023年時点で44年。当方とほぼ同じ年齢だ。1993年の同データは28年だったので、全体としてどんどん高齢化している。

 

なので、デフォルトで

家を買ったらメンテ開始しないと!

という世界になるのが現実なのだ。

 

我が家も住み始めてからいじった所は、自分でやったのが壁の塗装*3、ドアの塗装*3、ドアノブ修理*2、ドアの鍵修理*2、網戸の張り替え*4、ガレージと納戸に棚設置、リビング照明のダウンライト化。後は業者に頼んだのが、キッチンシンクの詰まり、暖房のイグニッション故障、空調の大清掃、ボイラーまるっと交換、食洗機も交換、洗濯機と乾燥機も交換、サンルームの建て直し。

かなり色々な部分に手を加えている。庭まで範囲を広げると、今数えたら木を5年間で合計11本も植えていたし、レンガを買って来てデコレーションしたり、とかもした。

ここまで手を加えると愛着が湧いて来るので、冒頭書いた通り「余られている」状態でも引っ越すのが億劫になっちゃうんだけどね。

 


 

という事で、壁の色塗りからDIY全般のおはなしだった。

 

自分自身を振り返ってみても、DIYする為に必要な工具類にもかなり投資して来たし、日本にいた頃では考えられないレベルでDIYスキルは上がっていると思われる。

当然ながら日本の職人さん達の腕に敵うレベルのスキルではない。が、アメリカにいる職人というかコントラクターというか、我が家に来る作業者は、かなりの確率で粗い仕事をして帰っていくヤツが多い。時間がかかったとしても、当方がやった方が絶対に丁寧にやり切れるケースが多いと言える。

なので、日本でちゃんとスキルを持って勝負出来てる職人さんがこちらに来たら、全米が泣いたレベルの高いアウトプット出せるよなぁ、と毎回思ってるんだがそれはまた別の話。

 

~今日の教訓~

DIYグッズへの投資額は余裕で$2,000オーバー。

 

入門編の電動ドリル(何故か4つもある)以降、丸ノコ・チェーンソー・インパクトドライバー・レーザー水準器・カルティベーター・高圧洗浄機、とか色々買ってた。

 

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