アイドルファンと阪神ファンは何が違うのか

当方、『週末に地元のフィンレーにいると必ずオフィスに行ってしまう症候群』を発症しているので、先週末はシンシナティに泊まりに行って物理的にオフィスに行けない様にした。

レッズの秋山くんは出場しなかった上に、フィンレーから同じくらいの距離のクリーブランドではマエケンが先発してたからそっち行きゃ良かった！とも思ったけど、生まれて初めてメジャーリーグの試合を観れたし、牛角なんぞと言うけしからん店にも行けたし、ラーメンもがっつり食べる事が出来たし、それはそれはリフレッシュする事が出来た。（その辺の話はまた別途）

ただ、フィンレー→シンシナティは片道160マイルくらいあるので、往復に5時間くらいを要する。

その道中、iPhoneに突っ込んである音楽を色々と聴いていたのだが、モー娘。とAKBを聴いていて思った事、が今日のおはなし。

当方、高校生の時にモー娘。が結構好きだった。

好きだった、と言っても、バイトもしていないすねかじり虫としてはお金をじゃぶじゃぶ使うワケには行かず、モー娘。好きの別の友人が収集していたトレカの余り（かぶっちゃったヤツとか）をもらったりしていたくらいだ。

ただ、新曲を出す、となったら、CDを借りるなりしてちゃんと動きは把握していたので、これは立派なファンと言えるだろう。

大学入学（2001年）と共に、モー娘。の活動にもやや陰りが出て来た気がするし、体育会ラグビー部と言う非人道的集団に属してしまった事からモー娘。どころではなくなり、自然と消息を掴めない様になった。そして気付いたらAKBだの乃木坂だのと言った量産型アイドル集団にそのポジションを取って替わられていた気がする。

そんな経緯で、当方が昔好きだったはずのモー娘。的な立ち位置にいると思われるAKBとか乃木坂たち。

恐らくこの設定自体、ガチな人達からはボコられる勢いで異論を喰らうんだろうけど、まぁ煌びやかなカリフォルニアもクソ田舎のオハイオも日本から見たら同じアメリカでしょ、的なザックリ感で語っているのでご容赦頂きたい。

で。

今となっては、AKBにしても乃木坂にしてもそもそもメンバーの識別が出来ないし、○○坂に至ってはもう欅だの桜だのと派生形が多過ぎて良くわからない。当方の知っている坂は談合坂くらいなモノであり、上述の欅坂と桜坂が改名しただけの同一グループだなんて事は去年の紅白で初めて知ったレベルだ。

ただ、当方がもし高校生くらいのタイミングで今を生きていれば、きっとモー娘。の時と同じくらいには注目して追っていたんだろうなぁ、と考えると、これは大人になったと言うべきなのか或いは人類として退化したと見なすべきなのかが良くわからない。間違いなく言えるのは、少年の心的なのは失ったんだろう、と言う事だろうか。

そう考えると、当方の周りにも何人かいる40-50になってまだアイドルが〜とか言ってる連中も、決してネガティブなモノではなく、少年の心を持ち続けた愉快な大人、とも言えるのかもしれない。その遊び心を失ってしまった当方の様な人間からはちょっと異質なモノに映るだけで、幸福度は彼らの方が高いんだろうなぁ、なんて事も考えてしまう。少なくとも、無趣味で休日に家に居場所がない様なオッサンなんかよりは1万倍幸せだと思う。

そんな中、先日、乃木坂か桜坂かのFacebookの公式ページに出ていた○○ちゃんが卒業と言うニュースに対してガチでキレてコメントをしている知り合いを発見してしまい、それに関しては心の底から気持ち悪っと思ってしまった。

冷静に考えてみると、先ほど書いた通りで、彼の様に趣味に本気（？）で向き合える人の方が幸福度は高い可能性があるし、本質的には阪神ファンが甲子園で不甲斐ないプレーをした選手に罵声を浴びせるのと同じマインドで起こした行動のはずなので、気持ち悪い等と思ってはいけないはずだ。

甲子園で不甲斐ないプレーをした選手に罵声を浴びせる阪神ファンはスルー出来るのに、メンバーの脱退に対してキレるアイドルファンをスルー出来ないのか。こう考えると、やっぱりアイドルファンに対する偏見みたいなのを持っているから、ってのは間違いなくて、かつては自分もアイドルが好きだったくせにそれを棚上げしてそんな事を言うのは男らしくないと感じる。

自分が応援しているプレーヤーがいる、って意味ではアイドルも野球もラグビーも同じはずだし、人の趣味に対してどうこう思っちゃいけないよね、とやや反省はしている。

・・・等と言うオチもへったくれもないしみったれた事を書いているのも、恐らく当方が今は単身赴任で幸福度が低く、メンタルバランスが崩れているからなのかもしれない。

心の平穏が保てていない状態はやはり良くないと思われ、先日何を血迷ったのか、初見の5万ドルの車を即決購入してしまったので、次回はその辺の話を書いてみたいと思う。