異国で頑張るのは本当に大変だよなと改めて思う件

初場所はまさかの白鵬休場からの玉鷲優勝、と言う結果に終わったのだが、その裏で稀勢の里以外にも何人かの力士が引退をした。

貴ノ岩はどうしようもないが、ベテランの豪風が遂に引退したのは残念だ。また、その裏で、伊那の富士と言う力士がひっそりと引退していた。

名前からして、長野県出身である事は何となく想像がつくのだが、調べてみると、当方のルーツ・伊那出身ではなく、隣の飯田市出身らしい。伊那じゃないんかい。

サイズも、175cm 93kgとかなり小柄だ。

実は彼は高校時代までラグビーをやっていたらしいのだが、明治や帝京のラグビーにももっと体格の良い選手はゴロゴロいるだけに、なかなか大きくなれない体質だったのかもしれない。

1994年11月生まれなので、弱冠24歳、かなり早い段階で相撲人生に見切りをつけた事になるので、もっとガンバレ、等と無責任な事も思ってしまうが、これからの新しい生活を頑張って貰いたいと思う。

さて、伊那の富士の話ではなく、白鵬の話。

早速だが、こちらの番組をご存知だろうか。


当方は白鵬は好きなのだが、アンチ白鵬の人には是非見て貰いたい。

確かに、カチ上げがみっともないとか、行司に物言いをつけてそりゃないだろとか、一般的に模範的な横綱像とされるものに対しては届いていない点もあると思うのだが、モンゴルから15歳で1人で日本に出て来て、それ以来大変な努力をして、ボロボロだった相撲人気を支えて来た功労者は間違いなく白鵬だろう。

当方も、8ヶ月間だけだったが、1人でインドで働いていた事がある。

別に白鵬と違って、結果が出ないと帰らざるを得ない、とかそう言った切迫感はなかったけど、やはり大変だったし寂しかった点は多々ある。会社に行けば日本人がいたから、まぁ気は紛れていたけれども。

大学のラグビー部の後輩で、たった1人でチェンナイの合弁会社にブチ込まれているヤツがいるが、そいつとかホントに大変だろうな、と思う。(周りは全員インド人だから、1日で1回も日本語を発する事なく終わる日があったりするらしい)

白鵬とはレベルが違うとは言え、異国で1人で暮らす、と言う事の大変さが多少なりとも理解出来る様になると、白鵬がどれだけ頑張ったか、と言う所には素直に敬意を払えるのではないか。

先ほどの動画では、冒頭に白鵬の長男が相撲大会で全然勝てないシーンが出て来るが、白鵬も子供の前では1人の優しいパパの姿になっていて、非常に微笑ましい。

2020年のオリンピックを目標にしている事は有名だが、この番組の中でも体のメンテナンスについてかなり大変になって来ている様子が見え隠れしている。何とかあと1年半、頑張って貰いたい所だ。そして、9勝6敗くらいの成績が続いたとしても、引退勧告とかマジでしないで欲しい。

ガンバレ白鵬。

つーか、その前に、今年のラグビーのW杯、何か出演したりしないのかな。

【余談】

力士がマジでハンパねー、と言う逸話。

当方が大学を卒業した年、つまり1つ下の代に代替わりしてから、ラグビー部のシニア(2軍まで)の連中みんなで、どっかの相撲部屋(高砂部屋だった様な)に出稽古に行った時の話。

1つ下の主将は、後にトップリーグでもプレーし、日本代表候補にも入った様な逸材で、確かに大学1年の時からかなりエグいコンタクトをするヤツだったのだが、その彼が土俵の外から助走をつけてタックルしても、幕下の力士ですらびくともしなかった、とか言う恐ろしい話が残っている。

横綱相手にタックルして動かない、ならわかるけど、幕下力士でも動かない、っておすもうさんヤバ過ぎでしょ。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする