マリーンと言う名店の閉店の陰に日本社会の闇が見えた件

やたらと高尚な匂いがプンプンするタイトルだが、残念ながらいつも通り内容がナイヨウ、と言う状態なので安心して頂きたい。

以前、当方が大学時代に通い詰めていたパスタ屋、との触れ込みで湘南台の名店『ニューオリンズ』をこちらのエントリ等で何回か当ブログでも紹介したが、実はもう一つ通い詰めていた名店があった。

それがこちら。

レストランマリーン(食べログリンク)


住んでいたエリア的には、ニューオリよりもマリーンの方に良く行っていたのだが、ここのトレンチノと言うパスタがマジウマなのだ。

こちらがトレンチノ。

それ以外にもこちらの写真の真ん中のヴェルディだったり、他にも美味しいパスタがたくさんあった。

一番左端のパスタが何だったかは忘れた。

その名店マリーンが、突如として今月末閉店する、と言う知らせが入った。

こんな感じ。

後継者がいない。とある。

まさにこれこそ日本の抱える闇。

せっかく高い技術力やブランド力を持っていても、後継者が確保出来ず、まだまだやれるのに商売をたたむ、ってヤツだ。

この問題に関しては、結構前から問題提起が為されていて、税制の見直し等が検討はされているが、本質的な解決には至っていない様に見える。

とにかく、対岸の火事的に眺めていたこの事案が、こんな形で目の前に現れるとは思わなかった。

で、このお知らせに衝撃を受け、仕事が全く手に付かなくなった当方。

インドにおいて同じ様な事は起きているのか?とスタッフに聞いてみたら、ちょっと考えた後に

基本的にないでしょうね、もしアトラクティブな何かを持っているのであれば、畳まなければならない様な年齢になる前にその事業を売ってお金を得ようと考えるのが普通ですから

とかなり納得感のある回答が返って来た。

でもそれって製造業の話だよね、飲食店だったらどうするの?と畳みかけて聞くと

技術継承と言う意味では一緒だし、むしろライセンス持ってるシェフを雇えば良いだけだからもっと簡単ですよ

となんかこっちが恥ずかしくなる様な回答を食らったのだ。なるほど。

一応、インドでも料理人はライセンスを取らなければならないらしい。

って規制天国のこの国の実情を考えれば当たり前っちゃ当たり前なのだが。

ただ、ひょっとしたら事業継承の為にも何らかの承認プロセスが必要になって来て、結局破格な煩雑さが待ち受けている可能性もある。

それをこのスタッフが知らずに『簡単っすよ』と言ってるだけなのかも?とも思ったが実際の所は良くわからん。

無理矢理マリーンの話とインドを結び付けた所で結論だが、

あと1か月しかないので日本在住の人は行って見て欲しい

トレンチノのレシピを教えて欲しいそしてインドで作りたい

と言うか誰かマリーンを継いで欲しい

ってな感じだろうか。

横浜近辺に住んでいる人には、最後のマリーンを是非見て頂きたいと思うのだ。

去年の一時帰国の時に行っておいて良かった。

〜今日の教訓〜

常連が名乗りを上げて店が継続と言うオチに期待したい。

そんな夢物語ないかな。

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